研究成果?活動報告
Research & Activities

第21回 移民難民スタディーズ研究会 案内

第21回 移民難民スタディーズ公開研究会 案内

日本におけるアフガニスタン出身者の受入れとコミュニティの現在

日時:2022年10月21日(金)10:00~12:00
オンラインZoom

司会:酒井 啓子(欧洲冠军联赛_国际足球直播-投注*官网社会科学研究院)
報告者:小川 玲子(欧洲冠军联赛_国际足球直播-投注*官网社会科学研究院)
    Ahmad(仮名)Evacuee from Afghanistan
    中西 よる(欧洲冠军联赛_国际足球直播-投注*官网移民難民スタディーズ研究員)

報告概要?プログラム

報告1:アフガニスタンからの退避と受け入れの課題について
小川 玲子(欧洲冠军联赛_国际足球直播-投注*官网社会科学研究院)

日本はアフガニスタンの復興のために過去20年以上にわたって農業や経済開発、教育やインフラ整備などの分野において主要なドナーとして支援を行い、多くのアフガニスタン人との関係を築いてきた。2021年8月、イスラム主義勢力のタリバンが政権を掌握すると、日本の大学関係者、NGOや一般市民のもとには日本への退避を求める数多くのアフガニスタン人からの声が届くようになった。しかし、現在まで退避できたのは800名程度にとどまっている。本報告では、誰がどのような理由で退避を求めているのか、退避にはどのような制度的障壁があるのか、また退避してきた方たちがどのような課題を抱えているのかについて考える。アフガニスタンからの退避者の経験は、留学生や国際協力の職員等誰もが難民になるかもしれないことを示唆している。ウクライナからの避難民の受入れとの比較を通じて、望ましい難民受け入れの在り方について考える。

報告2:The collapse of Afghanistan: The loss of a nation from a personal perspective
Ahmad(仮名)Evacuee from Afghanistan

Afghanistan, a country where everything is in abundance but food and security, is a trade transit hub that has always been a war-square for major powers. The nation had its hopes in its recent (20 years fragile) democracy that collapsed in 2021 as a consequence of a peace deal, affecting everyone unpredictably, but leaving the riches and the warlords intact. Those who lived in the mountains and feared spending a night at home are governing the nation and those who were considered the nation`s assets are lacking shelter, respect, identity, and/or resources to live a peaceful life. The presenter was also a key (neutral) player in the previous government and this presentation will concentrate on his personal experience and struggles for a safe and secure life.

報告3:千葉県に住むアフガニスタン人女性のニーズの調査 (Exploring the Needs of Female Afghan Migrants Living in Japan)
中西 よる(欧洲冠军联赛_国际足球直播-投注*官网移民難民スタディーズ研究員)

中古車解体施設であるヤードを多く有する千葉県四街道市は日本で最もアフガニスタン人が多い町である。言語の壁などが原因で情報や社会サービスへのアクセスが制限されているのに加え、アフガニスタン人の中でも特に女性は社会的に孤立しがちであるため、彼女たちのウェルビーイングが懸念されている。四街道市におけるアフガニスタン人女性のニーズを探り、状況をよりよく理解するために、参与観察を主とした半年間のフィールド調査を行った。ここではアフガニスタン人女性にできるだけ寄り添い、現場で活躍する様々な関係者の声を研究に取り入れることを選んだ。そのため、参加型研究とアクション?リサーチの方法論を適用し、そこに学際的な要素を加えた。データ収集のほとんどは、アフガニスタン人女性が通う、ボランティアによる日本語学教室で行われた。また、女性たちや関係者の意見を聞きながら健康セミナーを開催し、女性たちが抱える健康への不安やニーズを探求した。本報告では調査過程と結果を共有し、必要とされているサポートやそれをどう確立すべきかを考える。

お申し込み(10/19まで)

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お問い合わせ

移民難民スタディーズ事務局
MAIL:csmr.chiba@gmail.com

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